納沙布岬

根室市 納沙布岬| 北海道ラボ

納沙布岬目次

  1. 納沙布岬について
  2. 納沙布岬の見どころ
  3. 納沙布岬の付近
  4. アクセス
  5. Tiktokで情報を見る
  6. instagramで情報を見る
  7. Googleで口コミを確認
  8. Twitterで情報を見る

納沙布岬について

納沙布岬とは、北海道根室市にある岬です。

ここ、納沙布岬は日本最東端に位置しており、北海道最古の灯台があることで大変有名な観光地となっています。

また、納沙布岬先端に建設されている灯台は、1872年7月に建てられた北海道内初の洋式灯台であることで知られています。

そんな納沙布岬ですが、東経145度49分01秒に位置しており、日本本土で最も早く朝日を望むことができるということからも、人気の観光スポットとなっています。

その為、別名「朝日にいちばん近い街」とも言われています。

特に元旦の朝には、そのご来光を拝むため、例年日本各地からこの地に訪れています。

さらに、絶景の朝日を拝むほかにも、色丹島、国後島、択捉島、歯舞群島などの北方領土も併せて見ることができることでも有名となっています

 納沙布岬の概要に触れたところで、続いて名前の由来についてご紹介しましょう。

北海道には、数多くのアイヌの語が由来となっている地名が今もなお残されていますが、納沙布岬もアイヌ語が由来となった地名です。

ノッ・サム(not-sam)というアイヌ語からきているのですが、これは岬の傍らに由来します。

昔、この納沙布岬の横にあった集落の名が、そのまま岬の名前として残った、と言われています。

それ以前には、先端部については「ノツシヤフ」と言われていました。

根室は、地名の大部分がアイヌ語由来となっている地域です。

その為、今でもなお多くのアイヌ語由来の地名が根室では多く見られます。

根室という地名も、漢字で表記されるようになったのは、明治以降であり、それ以前の根室の表記は、「ニ・ムイ」と表記されていました。

地名解では、「ニ・ム・オロ」としています。

このようにアイヌ語由来の地名は、道内旅行をしていると多く目にするかと思います

こうした地名の由来について調べてみるとかなり面白い発見があるかもしれません。

筆者は以前、札幌市に住んでいたのですが、北の都会である札幌市にも、アイヌ語由来の地名は数多く残されています。

例えば、「琴似(ことに)」という地名ですが、アイヌ語では「kot-ne-i」といい、窪地のようなところ、という意味を持っています。

琴似はもともと低地をさした意味を持っており、今の北海道大学付近にあります。

是非、なかなか本土ではみられないアイヌの文化に地名から親しみをもって触れてみてくださいね。

 続いては、納沙布岬の気温についてです。

納沙布岬の年間平均気温ですが、真夏の8月での平均が約16.5℃、月平均最高気温をみても20.2℃と夏でもそれほど気温が高くなりにくく、8月の平均気温は全国で最も低い地点です。

本島では40℃を超える地点も毎年報告されている中で、夏に涼みいきたい!という方には涼をとることができる観光地としても大変おすすめです。

しかし、20℃をなかなか超える日が少ない為、夏でも少し羽織ものをもっていくことや、長袖を準備しておいたほうがよいでしょう。

また、納沙布岬近郊は非常に霧深いことでも知られており、建設当時から航海の難所と言われていました。

一方、日米間を往来する数多くの貨物船がこの地を行き来していたことから、当時の明治政府が主導となって造られたのがこの納沙布岬の灯台です。

霧で視程が悪くなるこの付近では、まさに納沙布岬の灯台が多くの船の助けになっていたということですね。

 北方領土を望むことができる納沙布岬ですが、北方領土に非常に近い地域であるからこそ、多くの問題も引き起こされています。

この辺りの海域ですが、日本の海域とロシアの海域の間において、ともに200海里を保持できない地域でもあります。

この200海里というのは、1984年12月に設立した「地先沖合漁業協定」に基づいて、毎年操業条件について日本とロシアの間で定めており、相手国200海里水域以内に入漁できるというものです。

その為、海域200海里を担保できない納沙布岬と歯舞群島との境目には、事実上の国境線である浮標(英:buoy)と呼ばれる水面上に浮かせることができるものを配置しています。

過去には、この浮標を超えて密漁したとして、日本の漁船がロシアに拿捕されたという事件も起こっています。

 納沙布岬をモチーフにした楽曲もこの地から数多く生まれています。

有名な楽曲としては、「納沙布岬は人情岬~♪」で当時話題となったとんねるずの「人情岬」や、美川憲一が歌手生活40周年記念曲として「第55回NHK紅白歌合戦」でも歌われた「納沙布みれん」などが挙げられます。

納沙布岬を舞台にして作られた歌に思いを馳せながら、納沙布岬からの眺めを楽しむのも旅行の醍醐味かもしれません。

 また、納沙布岬の最近のホットニュースとしては、24年ぶりに火星が月に隠れる、「火星食」という現象が起きたことが挙げられるでしょう。

2022年7月21日、午後11時41分、国立天文台の報告によると、納沙布岬で火星食が観測されたと報告されました。

そしてこの火星食は24年ぶりに観測されたということです。

火星食とは、白い点のようなものが火星の姿をすっぽりと隠す現象のことです。

また次の火星食は、2024年5月に日本全国で起こる言われていますが、残念ながら白昼での観測となる為、一般人の観測については難しいということです。

納沙布岬の見どころ

日本で1番早く朝日がのぼる岬 – ひがし北海道クレインズ

納沙布岬の一番の見どころは、やはりなんといっても、日本最東端の日の出スポットであるということです。

実は、元旦の初日の出として有名な納沙布岬ですが、元旦においては千葉県の犬吠埼が最も早く見られるご来光となります。

しかし、初日の出スポットと言われるだけあって、本土の平地としては最も多い年間310日ほどは、ここ納沙布岬で日本一早い初日の出を拝むことができます。

先ほど触れた、元日の日の出が、実は千葉県の方が早いという意外な関係性について、もう少し補足をしたいと思います。

太陽が東から昇り、西へ沈む、これは皆さん周知の事実ですよね。この理論でいけば、日本では北海道から日が昇るのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれません。

実はこの日の出と日の入りですが、地球の地軸が傾いていることから、同じ地点であっても季節によって日の出・日の入り時刻というのは日々変化が生じています。

その為、ちょうど初日の出の時期である1月においては、同じ緯度であれば、東の方が日の出は早く、そして同じ経度であれば、緯度が低い方が日の出は早くなります。

となると、千葉県の犬吠埼は、納沙布岬よりも緯度が低くなっているため、納沙布岬の初日の出の時刻よりも、少しだけ早く望むことができるということになります。

 日の出時間についてですが、夏季は午前3時~4時、冬季は午前6時~7時頃です。

また、元日には「納沙布岬 初日詣」というイベントが開催されます。開催日時は、元日午前5時~7時で、初日の出を拝む以外にも、郷土芸能の披露や、花咲ガニの鉄砲汁の販売(200円)、また無料で温かいコーヒーやお茶の配布があるので、冷え切った身体に染みわたる嬉しいサービスですね。

新型コロナウイルス感染症の影響で開催が中止されることもあるので、詳細は根室市観光協会のホームページを要チェックです。

 また毎年8月には「北方領土 納沙布岬マラソン大会」が開催されます。

オホーツク海と納沙布岬から広がる北方領土の島々を眺めながら走る、こちらも日本最東端のマラソン大会です。

ランナーにとっては、海を眺めンながら北方領土も見渡すことのできるこの素晴らしい眺めを横目に、まさに最高のマラソンコースとなること間違いなしです。

さらにマラソンのゴール地点では温かい花咲ガニの鉄砲汁がランナーに振舞われるサービスもあり、北海道ならではのマラソン大会としても人気が高いイベントの一つとなっています。

開催日時は、毎年8月下旬・日曜日で、こちらに関する詳細は北方領土 納沙布岬マラソン大会実行委員会の情報をチェックしてみてくださいね。

納沙布岬の付近

納沙布岬周辺には、様々な北方領土関連の資料施設や観光スポットがあります。

四島のかけはし

最初にご紹介するのが、四島のかけはしです。

こちらは、北方領土返還記念シンボル像になります。

‘世界の平和を願い、世界の正しい秩序を求める中で、北方領土の占領を許すまいとする国民の強い願いと、祈りの心を結集し、北方領土が返還されるまでねばり強く、返還運動を続ける決意を象徴するために作られたもの’(出典:根室市公式サイト)という意味が込められているそうです。

こちらの灯火台のポイントは、「祈りの火」という火が灯されているのですが、北方領土奪還に向けて、その返還運動への火を絶やさないという願いが込められています。

ちなみにこちらの火ですが、昭和47年に日本へ返還された沖縄の波照間島から自然発火したものが、青年団体の活動によって納沙布岬まで運ばれ、現在もなお火が絶やさず燃え続けています

続いてご紹介するのは、望郷の家 北方館です。こちらは、北方領土返還要求運動の発祥の地として知られており、館内では北方領土にかんする歴史的背景や活動内容について幅広く学ぶことができる施設となっています。

近年、北方領土への関心は高まりつつあり、この納沙布岬を訪れる観光客が増加する一方で、先述したとおり、納沙布岬近郊は深い霧に包まれやすい地帯であることから、視程が悪く、あまり貝殻島をはじめとする北方領土の眺望が難しいことが多いです。

こうした背景から、北方領土に展望する施設や資料を展示し、正しい北方領土への理解を深めてもらう狙いがあります。

アクセス

納沙布岬までのアクセス方法ですが、下記のとおりになります。

電車・バス):JR根室駅バスターミナルから根室交通バス 納沙布線納沙布岬行で45分(33駅)

車で):根室駅から約30分、釧路空港から約2時間45分、中標津空港から約1時間55分

駐車場:20台/無料

納沙布岬はJR根室駅からも少し離れており、公共交通機関のかなり本数が限られていることから、基本的にはタクシーか車でいくことをお勧めします。

バスは、1日5往復運転と本数がないので注意してください。

片道は1,090円。ただし、往復乗車券(1,970円、小人・障がい者半額)。その他1日フリー乗車券(2,080円、小人・障がい者半額)の設定があります。

また、バス停からのアクセスについては下記の通りになります。

・バス停から納沙布岬灯台までは徒歩約6分。

・ヲンネモトチャシ跡までは徒歩約40分。

アクセス面からは、やはり日本最東端の眺望スポットということもあり、なかなか公共交通機関で向かうことは難しいかもしれませんが、北海道旅行に訪れる多くの方は、恐らく空港付近でレンタカーを借りる方が多いと思いますので、車でのアクセスであれば無料駐車場も完備されていますし、問題ないでしょう。

また、納沙布岬はバイカーの方にも非常に人気のツーリングコースということもあり、バイクで向かわれる方も多いです。

その他、納沙布岬に関するお問い合わせは下記を参考にしてください。

お問い合わせ:根室市観光協会 TEL:0153-24-3104

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